1.働き世代の生活環境向上施策を推進
令和5年度、富里市では子ども家庭総合支援拠点強化や保育の充実、
経済的支援などの事業によって、働き世代の環境向上、
子育て支援に力を入れています。
しかし、安心して子育てをするためには、これらと併せて、
様々な施策を総合的に推進する必要があります。
これらの施策を俯瞰の視点で推進します。
① 家族で一日遊べる施設がない。
→ 利便商業施設の誘致推進、Park‐PFIの利用による民間活力利用に
努めます。
★Park‐PFIとは:
大銀杏公園や中央公園などの大型都市公園に飲食施設や
アクティビティ施設を設置して公園の維持管理を含めて
民間に委託する制度です。
② 子ども達の通学環境・学校生活に不安がある。
→ 学校運営協議会の適正な運営、通学路・教育環境改善に
努めます。
③ 親の介護などの将来の不安がある。
→ デマンド交通等の公共交通の改善、介護施設等の地域福祉向上に
努めます。
2.デマンド交通等公共交通の利便向上施策を推進します。
富里市マスタープランによると、2045年には65歳以上の方の割合が
36%になると予想されており、自動車運転免許返納などの事情から、
私たち市民の安心して利用できる足の確保が必須です。
現状、デマンド交通の利用者は令和5年1月31日時点で
3,399人となっており、重要度はますます高まっていきます。
公共交通は地域のみんなでつくるものです。
現に、皆さんからの要望により進化しています。
① 運行時間の拡大:9時間 → 12時間
② 停留所の増設:98カ所 → 181カ所
③ 予約センター稼働時間:平日のみ → 土日祝日も稼働
などが改善されました。
これからの予想される改善点としては、
・予約方法の改善(オンラインによる方法等)
・停留所のさらなる増設
・運賃の改定
など。皆さんからの要望をうかがいながら
公共交通の更なる利便追及を推進します。
3.地元商工農事業者の支援施策を推進します。
コロナ禍を経て、リモートワークの普及などで、
人の流れや行動が変化し、私たちの働き方も変化しました。
都会から地方への流れが生まれ、地域活性・地方創生の重要性が
再認識されています。そのような流れの中で、
行政と地元商工農事業者との連携は必須です。
富里においても様々な取り組みがされていますが、
一定以上の規模の事業者を対象としたものが多い印象です。
地元商工農団体と連携した国・県等の支援活性化施策、
UJIターンの方の受け入れ体制構築施策を推進します。
4.民間活力導入施策を推進します。
市内施設で使用する電力を調整するために富里市と民間事業者とで設立した
「合同会社とみさとエナジー」は、
昨今の電気料高騰の影響を抑えるために寄与しました。
大型都市公園に飲食施設やアクティビティなどを設置して運営を
委託する公募設置管理制度(Park‐PFI)、
廃校となった旧先進小学校の活用など、
多くの期待を集める官民連携事業です。
行政書士としての事業活動支援業務で培った経験を活かして、
真に私たち市民のためになるよう、
今後ますます加速するこれらの事業を推進します。
5.市民と行政が目的を共有できる協働のまちづくりを推進します。
防災・防犯・地域環境整備など、
さまざまなシーンで期待が寄せられる「協働のまちづくり」。
ひとつの例として、公園管理協定があります。
ふだん皆さんが使っている公園の草刈などを
自治会や市民団体と行政が契約により管理を分業で行っています。
市民のみんなで自分たちの使う公園を綺麗にすることで、
年間約1,000万円分もの効果を期待でき、
そのお金を使ってさらに質の良い行政サービスを
提供することができます。
「協働のまちづくり」に関しては、
システムが複雑で、かつ、市民にとってわかりづらい事業も
多くあります。
これらの事業をより明確に、市民と行政が目的を共有し、
利用しやすい制度にすることにより、
市民の声をより反映させた市の事業となると考えます。